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3人は洞窟を立た後、あさみのテント場に戻ってきた。
大雨によって大破したテントを見てあさみは悲鳴を上げていたが、勇樹といくるは空腹に耐えられずに食事の支度を手際よくしていた。
さっきまで朝だったのに気づけばもうすでに日が暮れかかっている。
いくるはあさみの冷蔵庫を拝見すると、食品が補充されたようで、たくさん詰め込まれていた。
あさみは困惑して「え?あ、それ私の冷蔵庫なんだけど?!」
と、言うといくるはあさみにうっすら微笑んで
「おおきに。俺たちは食事作っておくから、あさみは今のうちにテント立て直ししやぁ。」
でも…と言いかけるあさみに制止をかけながらいくるは耳元で呟いた。
「……盛った男が二人いる中、女一人テントなしで寝るってか??」
いくるは目を細めながら涼しい顔つきで炊事場に戻った。
あさみは少しの間、立ち尽くしていた。
頬はほんのり紅潮していた。
徐々に口角が不気味に吊り上がり、ヘロヘロと酔っぱらいのような動きをしだした。
先ほどのいくるの一言に妄想しながら、でろでろとした顔でテントの立て直しをした。
(いくるになら襲われてもいいのになぁ~♪)
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