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「でもわたし、本当にお義母さんが大好きよ。お友達にも自慢してるの、うちのお姑さん最高なのよって」 「あはは、それはありがとう」  母は息子にも、あまり干渉してこない人だった。そのスタンスは孫の(みなと)に対しても変わらず、それがとてもありがたい。 「マーマ! パパ! バーバー!」  帰宅するなりお絵描きをしていた湊が、スケッチブックを手にとことこ歩いてきた。 「ママとパパと、ばあばを描いたのか?」 「うん!」  満面の笑みでうなずき、息子がカラフルな紙面を顔の前に掲げる。 「え……?」  その絵を一目見て、浩史と茜は思わず顔を見合わせた。  子どもの落書き、とはいえ。  そこに描かれた三人は明らかに、人間の姿をしていなかった。 【了】
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