【登場人物】

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【登場人物】

霧島律(きりしまりつ)(僕) 五歳からピアノに取り組む男子高校生。ピアノ以外のものは全てくだらないものと捉え、見下して生きて来た。突っ張っている割に打たれ弱く、すぐに卑屈になってしまう性格。そんな律の前に突如彗星のごとく現れた奏佑によって、そんな頑なだった心に変化が生じる。実は大の甘党で辛いものや苦いものが滅法苦手。 ・津々見(つつみ)奏佑(そうすけ) 律の前に突如として現れた天才肌の高校生ピアニスト。容姿端麗で何事もそつなくこなす。その音楽的知識は圧倒的で、ピアノだけではなく幅広い分野に対して造詣が深い。突然芸大付属高校から律の通う普通の県立高校に転入して来る。その陰にはある残酷な過去が隠されていた。 ・()(しろ)(ここ)() 律と同じピアノ教室に通う女子高生。律とは旧知の仲だが、律は彼女に対して無関心を貫いていた。圧倒的な実力とピアノに全てを捧げる律の孤高な姿に魅かれ、恋心を抱く。 ・笹原(ささはら)(はや)() 律のクラスメート。美月に片想いをしていたが、律が美月のラブレターを捨てた事件をきっかけに律を敵視するようになる。だが、ある出来事をきっかけに、律の本当の想いを知り、律の初めての友達となる。 ・国本(くにもと)(げん)() 奏佑の元クラスメート。奏佑の出場した全国大会で奏佑に続いて二位に入賞する。奏佑のピアノの実力を誰よりも理解しており、奏佑の将来のために彼を芸大付属高校へ連れ戻そうとする。 ・(しい)()()(つき) 律のクラスメート。クラス一の美人で、男子から絶大な人気を誇る。転入して来た奏佑を好きになり、奏佑と仲良くしていた律にラブレターを託す。 ・福崎(ふくざき) 律のピアノの先生。時に優しく時に厳しく律を指導する。 ・宮沢(みやざわ) 律のクラス担任。 ・鈴川(すずかわ) 奏佑が芸大付属高校に通っていた時のクラス担任。芸大付属高校を辞めた奏佑のことを心配している。 ・律の母 息子の律がピアノを続けることに反対している。律と奏佑との関係を知った時、大きなショックを受ける。 ・律の父 冷静沈着な性格。 ・奏佑の母 モデルのような美しい容姿と優雅な立ち居振る舞いから、そこはかとない上品さを醸し出す良家の奥様。 ・マティアス・ベルクマン ベルリンの音楽院の教授。世界的なピアニストにして有能な指導者でもある。奏佑の演奏に目をつけ、音楽院に入学するよう誘いをかける。 ・花崎(はなさき)(ひび)() 律が奏佑と出会う少し前に事故死したピアニスト。天才高校生ピアニストとして人気を博していたが、あるスキャンダルの直後に事故によって命を落とす。彼の死には奏佑が深く関わっていた。
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