いよいよ

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 朝に和食…旨いなこりゃ。簡単な料理だからこそ胃袋も捕まれそう。みーちゃんて、何でも出来るのかな。看護師たちが話してたスパダリ?意味分かんない言葉だったから後から調べたら納得。でも見た目いまいちじゃん、てあの時は思ってたんだった。今は見た目も…ねぇ。 「たくちゃんどうしたの?美味しくない?」 やっべ、チラチラみーちゃん見ながら食べてたみたいだ。 「そんなことない!マジで美味しくてビックリしてる!もぅ毎朝食べたいくらいだ!」 「…ふふっ、良かった」 ふんわり笑ったみーちゃんの可愛さと言ったらもう!背がデカイとか関係ねー。みーちゃんの笑顔はハンサムではなく、可愛いんだ!じゃなくて! 「みーちゃん、あのさ」 お茶碗を置いて真っ直ぐみーちゃんの方を見ると、みーちゃんも察してくれたようで箸を置いて見つめ返してくれた。 「あのさ、俺昨日さ、昨日…」 「とうしたの?」 「昨日さ、ほら、付き合ってる二人が部屋に二人きりだったらさ、そういうエッチな流れになると思って、風呂場で用意してきたのに戻ったらみーちゃん寝てるからさ…疲れてるから仕方ないって考えてもモヤモヤしちゃつって結局よく眠れなくて。みーちゃんて、俺とスル気ある?それとも、童貞だからそういうタイミングとか難しいって考えてる?」 「えっ、なんで童貞って…?」 「だってみーちゃん、俺一筋で生きてきてくれたんだろ。体弱くて勉強遅れたのに、医者になるため忙しくて恋人とかいなかったんだろ?」  少~し俺の妄想入ってるかもしれないけど、きっとそうに違いない。   「たくちゃん…想像力豊かだね」 「でも当たってなくもないだろ?」 「う~ん確かに最初は勉強遅れてたから大変だったよ。たくちゃんがさ、明け透けに言ってくれたから、俺も包み隠さず話すけどね、俺は童貞じゃない。それは、いざたくちゃんとエッチって展開になった時に、たくちゃんに痛い思いさせたくないし、気持ちよくさせてあげられなかったら自分にガッカリしそうだったから、練習した。向こうでは案外モテてたから、その中から何人かで練習させてもらって分かったんだけど、、どうやら俺、普通サイズより大きいし絶倫みたいでさ、明日も仕事あるのにたくちゃんに無理させられないなと思って、昨日は寝たフリしちゃったよ。たくちゃんに誘われたら断る自信ないからね」  みーちゃんの話が途中からあまり耳に入ってこなかった。絶倫?みーちゃんが絶倫でその上普通より大きいサイズ?  えっ、みーちゃんがビッグサイズの絶倫…なにそれなにそれ……涎出そう…って口開けっ放しで聞いてた俺はほんとに口の端からツーっと涎が垂れるのを感じた。    危な…と拭こうとする前に、視界を塞がれて、唇も塞がれた。 「ふ、うぅっ、ん……」 大人しくテーブルの向かいにいたはずのみーちゃんがこちらに来てて、俺の体を包みながらキスしてる。舌も咥内をまさぐりだして、さっきまで食べてた朝ごはんの味がする。 「みー、ちゃん…?」 「ごめん、たくちゃんの涎が垂れそうで勿体ないなって思ったらキスしちゃってた。 そんなわけで、たくちゃんに負担かけたくないから、エッチするなら休みの前の日がいい、かな…?」 「う、うん、分かった」  まさかの告白だったけど休みの前の日な。了解了解。みーちゃんが絶倫…パワーワードだ…。
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