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「うっ~ん」
僕は…目が覚めた。
「ここは…」
梅の木の下で僕は眠って居たようだ。
「おじちゃん…おはよう!」
「んっ、誰だ?」
日の光で顔がハッキリ見えない。
「マリン?」
「どう? 良く眠れた?」
「あぁ…」
マリンと言うのは、姉さんの娘だ。
姪っ子になる。
「マリンちゃん、どうしてここに?」
「あのね…」
マリンちゃんの話だと、お婆ちゃんが亡くなってから僕が一人で暮らしている事を姉、マリンの母親がずっと心配していたようだ。
それで、意を決して訪ねてきたそうだ。
そしたら、梅の木の下で倒れている僕を発見して…家の中に運ぼうとしたが、重くて動かせなかったから、そのまま梅の木の下で眠られていたらしい。
「そうか…マリンちゃんありがとう」
「姉さんは?」
「ママは家の中でご飯の支度をしている」
「おじちゃん、お腹すいたでしょう」
「あぁ」
「ハッ!」
「梅の花は!」
僕は梅の木を見上げた!
「あった!」
梅の花は残っていた。
梅の花はほんのり青い色をしていた。
「青い色の梅の花て…珍しいな」
姉さん達が来てくれたお陰でカラス共に襲われなかったのだ。
「お婆ちゃん…梅の花は無事だったよ」
僕は安心したのか、又、少し眠ってしまった。
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