サラメンコ増量計画 ワンダーランド篇

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「サラメンコ! 早くも夏バテ気味やて!? どないなっとん?」  競走馬のサラメンコを呼び付けたのは騎手のミズキンダでした。ミズキンダは次のレースの心配をしています。 「うーん、暑さには勝てないわー。」 「急激な体重減は馬力出んようになるで。馬だけに。ワテのようにしっかりお食べや。」  サラメンコはミズキンダの言葉にただはぁと息を吐いただけでした。 「こりゃ重症やな。荒療治かもしれんけれど、例の場所に連れて行こか。」 「例の場所?」 「ほな行こか。」 「待って、どこに連れて行く気?」 「ないしょや。着いてからのお楽しみ!」 「わー、こんなに力あるなら、次はミズキンダが馬役でレース出てよー。」 「考えておくわー。」  スタコラスタコラ。
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