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ドキドキする
皆様ご存じのように柑橘系にはアゲハ蝶が卵を産む。
そして、芋虫を発見したら即座に殺して処分するように。とどこの本にも書いてある。
そもそも私は虫が大嫌い。飛んでくる虫は特に嫌いで、セミとかトンボも苦手。目が悪いので、突然視界に入ってくるのが怖いのだ。
いもむし毛虫も嫌いだ。いや、無理。大きくなっちゃったら、もう、触れない。
卵を見つけるか、とても小さいうちに駆除するのが私の頑張りどころ。
小さいものは何かのフンかな?位の1mm程度の太さで2cm位。まだ枝につかまることもできず、葉っぱの上にいるので比較的見つけやすい。
これは私でも駆除できる。軍手をはめて、摘まむように取ってしまえば多分お亡くなりになっているだろう。卵はそのまま取ってポイする。雑草でも食べていただけばいい。
しかし、私は昨日の夕方、農家の方が【虫くそ】と呼ぶ、虫の糞を見つけていたのだ。絶対どこかに大きいのがいるはず。
ドキドキしながら花芽がたくさんついたほうを調べたが、小さい虫と卵だけしか見つからなかった。そして、花芽のついていない右側の枝を見たとき。
『オーマイガッ』
枝のふりをして捕まっている緑色になっている(これはかなり脱皮をしている証拠)いもむしさんを見つけてしまった。
探すドキドキよりも取るドキドキの方が大きい。私は古くなった台所用のトングを取りに倉庫へ向かい(これはサボテン移植用のトングにしている)芋虫に向かった。
あぁ~、嫌だ。トング越しでも嫌だ。でも、殺虫剤かけて死んだのを持っていくのも嫌だ。ドキドキは最高潮だ。
トングでいもむしさんを摘まむ。ぐね~り。(ひ~~)
枝の様だったいもむしさんがいきなり虫になる。近いところで隣の庭に投げたかったが、流石に害虫を投げるのは雑草だらけのお隣の庭でもやってはいけない。
頑張って管理事務所のたっている側まで運び、食べ物のない石の側溝に落とさせてもらった。運が良ければ干からびる前に鳥のご飯になって無駄にはならないと、思いたい。元気がよければ舞い戻ってくるかもしれない。
朝一番の庭の見回りで今日一日の体力を使った気分だ。
虫の時期が過ぎるまでこの戦いは続く。
でも、柑橘を育てたいのだから仕方がない。
このドキドキと一緒に柚子が結実することを祈る。
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