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窓から差し込む光で僕は目を覚ます。
あれ、昨日のは夢か?・・・あんな可愛い子が誕生日祝ってくれたりしないよな。悟が彼女に祝ってもらえとか変なこと言うからだ。
僕はベッドの上でゴロリと横向きなる。すると視界に入ってきたのは昨日、彼女がプレゼントしてくれた袋。
夢じゃ、ない!僕は急いで起き上がり袋へと駆け寄り、中を見る。やっぱり、有名な店の物だ。
お礼をしないと。誕生日プレゼントのお返しは普段の僕ならしないが、今回はお返しをしたい。ばあちゃんの知り合いっぽいし。
そうと決まれば、お返しの品探さないとな。・・・よし!僕もあの有名なチョコレートを買おう。それで冷蔵庫に入れるんだよ、とか言って笑い合って・・・やばい顔がニヤけてくる。
僕は1番オシャレな服を選び、髪の毛を整えて家を出る。
しかし出て数歩でとんでもないことに気付く。・・・彼女は何処に居るのか知らない。でもあんな夜中にウロウロしてるって事は近くに住んでるんだろう。多分。
ちょっと近所を散歩しよう。朝の9時は夏の暑さも少しはマシで風も気持ちいい。朝の空気を思いっきり吸い込むと、何処からかコーヒーの香りが。
香りを辿って行くと小さな喫茶店。ドアが開いているから香りが広がっていたのか。そしてなんとなく中を覗くと、昨日の彼女が焙煎をしていたのだ。
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