8月13日【昼】

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 ジリジリと太陽が照りつける中、僕は歩いて駅に向かう。10分で着くのだが、かなり暑い。  バスターミナルの待合室が日陰になっていて、そこに集まっているマダム達に混じって悟が居た。 「おーい。悟」  悟がこちらを向く。 「おー。って、何アイス食ってんだよ!」 「いやだって、幾ら駅近でもこの暑さは殺人レベルだぞ」 「これから何か奢ってやろうってときに・・・おい、俺にも一口」  悟がこっちに手を伸ばすが僕はアイスを口の中に全部押し込む。 「おいー」 「はっへ(だって)おはへのひほふひおおひいらん(お前の一口大きいじゃん)はふはる(無くなる)」  そして僕に歯の痛みがやってくる。 「知覚過敏か。ざまぁみろ」  悟が鼻で笑う。 「おい、知覚過敏バカにすんじゃねーぞ。めっちゃ痛いんだから」  はいはい、と言いながら悟はスマホを弄り始める。 「にしても駅周辺って色々あるよな。なにがいいんだ」  僕は太陽で髪の毛が焼けそうだから日陰に入る。  そして見渡すとデパートが立ち並んでいる。 「なあ、デパートは高いから対象外か?」
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