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「それで動き回れる事が分かって嬉しくて。そのまま、まこちゃんに会いに行ったの」
そこから先は僕が知っている流れだ。
「まこちゃんの性格を考えると、知らない人からプレゼントなんて貰ったらお返しするかなと思って」
ばあちゃんはクスッと笑う。
「思い通りね。凛々花ちゃんに会ってるんだもの」
「・・・そうだね。でも最初、南さんに初対面って言われたけど」
僕はその場面を思い出し苦笑いする。
「仕方ないわよ。だって凛々花ちゃんにとっては神様が来たんだもの。パニックになってそう言っちゃったのよ」
神様、と言われても。
ここまで言うとばあちゃんは真面目な顔をする。
「・・・ほんとはまこちゃんと凛々花ちゃんと一緒にお酒飲みたかったんだけどそれは出来ない。だから、いつか私の話をしながらお酒飲んでちょうだい。これは私からのお願い」
ばあちゃんはここまで話すと、少しウトウトし始める。
「絶対に叶わないと思ってたけど、こうやってまこちゃんとお話が出来て嬉しかったわ」
「ばあちゃん・・・」
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