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今、僕の前には色んな種類のお酒が。そして僕の隣には悩んでいる僕を待っている凛々花。急かされているわけではないが、なんとなく焦ってしまう。
今日は僕のお酒デビューの日として、凛々花の家で飲み会をすることとなった。
あの出来事の後、目を覚ました彼女にばあちゃんのお願いを伝えたところ快く承諾してくれた。
その後、お互いの気持ちを伝え合い僕らは晴れて恋人同士になった。
「・・・種類が多いな。凛々花のおすすめは?」
「え、あたし?あたしはこれ、ですかね」
と、手に取ったのは梅酒。
「なるほど梅酒か。僕も同じ物でもいい?」
「え、これでいいの?」
「うん。凛々花と一緒がいい」
僕の言葉に凛々花は顔が赤くなる。
「たまに凄いことを言いますよね、真さんって」
「ん?凄いって?」
「・・・それを聞きますか」
凛々花はボソッと言って梅酒を片手に早足でレジへと向かっていく。
凛々花の後を僕は口元を緩めて追いかける。顔を赤くするところがたまらなく可愛い。
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