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「ほぇー」
つい変な声が出てしまった。
5年前に亡くなったじいちゃんはお酒強かったはずだ。
『あら、もうこんな時間。真、お盆の間にお墓参り行ったら?おばあちゃん達も待ってるわよ、きっと』
「・・・全然行ってないからな。分かった、4日間の何処かで行くよ」
『そうしてあげて。じゃあ電話切るわね。おやすみ』
「おやすみ。あ、プレゼントありがとう」
電話が切れる前にお礼を言うと、いいえー、と言う声が聞こえて電話が切れた。
時計を見ると夜の11時近い。さて、どうするか。・・・風呂まだ入ってないな。あ、でもチョコ溶けるから先に届いた荷物片付けよう。
中身を取り出して片付けているとき、ピンポーンとチャイムが鳴る。・・・こんな時間に誰だ?酔っ払いか?
こんな時間に誰か来ることはないから間違えたんだろう。僕は片付けをする手を止めなかった。
だが、またインターホンが鳴る。
さすがに気になる。ちょっと怖いので足音を立てないように歩いてインターホンの画面を見ると、モニターに映っているのは小柄な女性だった。
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