いざ遊園地へ!

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いざ遊園地へ!

「なぁ、お前ら。夏休みで暇だろ? 明後日遊園地に連れってってやるよ」 高校生のタクミは突然そう申し出た。 「カナメの兄ちゃんがそんな景気のいいこと言うなんて、絶対に裏があるな」 「シンゴ。小1でそんな穿(うが)った物の見方してると、米○町の某少年みたく事件に巻き込まれまくるぞ」 「何だよ兄ちゃん。財布でも拾ったのか?」 「カナメ、俺がネコババする前提で話進めるのやめろ。分かったよ、ちゃんと説明する。お前らはカモフラージュだ」 「カモフラッシュ? 鳥が光るのかよ! なんかかっけーな!」 「シンゴ、残念ながら(カモ)は地味な鳥だ。光らない。それより本題に戻すぞ。 実は『俺の元カノの琴さんが、高橋ってゲス野郎と一緒に遊園地へ行く』という情報を掴んだんだ。俺は琴さんを守るため、遊園地に潜入しなければならない」
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