5人が本棚に入れています
本棚に追加
悪夢の代償は……
愛を知ること。
自分がまさか……と本気で思い知らされた。
たかだか夢の話と侮ることなかれ。
夢の記憶と言うものは、ただの記憶の整理。脳内に溜まったノイズを除去して、正常な自分を再発見するための定期メンテ。
……一体、どんな悪夢を見せられたのか。まず、全てがあり得ない設定の恋愛ドラマ。そこに【現実】をお互いに突きつけ合うという、最低な話し。
始末に悪いのは、途中まで夢だと気が付かず、【二人の時間】を楽しげに過ごしていたこと。そして、怒涛のラスト。ああ、私はこんなにもあの人を憎んでいたのかと、しかもあの人が預かり知らぬことばかりなのに、理不尽にも程がある。
と、目が覚めて冷静さを取り戻す。
多分、その憎しみというのは私が普段、気が付かない場所に隠している、本心の一部なのだろうなと、思う部分はある。が、所詮は自己満足・自己肯定のためだけの、甘ったるい夢でしかなかった。目覚めた直後は、人に悪夢を見てる【悪魔】の存在を真剣に疑ったものだがこの場合、悪夢を食うという【獏】でもでたかなと、ついつい思ってしまうほど。
内容についてはもう、思わず文に残して焼き付けておきたいと思うほど、私にはその衝動が心に刻まれてしまったのにもう、細部は薄れていまっている。
ラストシーン近くはよく覚えている、本当に自分はクズでどうしようも無くて、それでいて何処までイケメンぶろうとして、壮絶にから回ってるんだよと(笑)自分一人の夢に、その見果てぬ痴人の夢に逃げ込んだところで、誰も幸せにはならんのよと、夢が私に教えてくれている様だ。
いやはや、小っ恥ずかしく小っ恥ずかしく、思わず文章にしてしまう程。今度、機会があったら本人に言ってやろうと、ネタに昇華する事にする。
いやはや、安っぽい男(笑)
最初のコメントを投稿しよう!