話をしたい!

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話をしたい!

「花守くん、話をしたい!」 部屋をでてきて、半裸な夏真の前に立ってそんなことを言ったのは30分くらい前。 「花守くん、さっきはごめん。俺、花守くんの事大事にしたいからもうあんなことしないよ。これだけは絶対に約束する。なんなら契約書を作ろう。」 「お前にとって、付き合うことは、愛し合うことは契約なのか?」 歪んでいない綺麗な愛を知らない夏真は、そんなことを聞いた。 契約書で縛り合うのが愛ならば、愛というもの自体歪んでいるものなんじゃないか、なんて夏真は思った。 「え?違うよ。俺は契約書なんてなくても花守くんの嫌なことはしないつもりだもん。花守くんが信じられないなら契約書作ろうって事だよ?愛してる人に、嫌なことしたりするわけないよ。」 サラッと言ってのけた誠に夏真は困惑した。 こいつはどうして愛なんて言葉を軽々しく言えるのか、と。 「愛とか、簡単に言うなよ」 俺の求めてるものが、安いものに感じるだろ。
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