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価値観
「どうして?俺はこんなに花守くんのことを愛してる。舐め回したいし、めちゃくちゃにしたいし、閉じ込めたいし、みんなに自慢したいし…俺は花守くんの事を愛してるから愛してるって言ってるんだよ」
ケロッとした顔で色々とまずい発言をした誠をよそに、夏真は顔を赤くした。
歪んだ言葉だが、ただ愛していると言われるより愛を感じ、心の底から何かが込み上げてくる。
「…誠はさ、結婚、したいの?」
「したい!すごくしたい!結婚できる国に今すぐ行きたいくらいに!あ、パスポート持ってる?持ってるなら行こう!」
言う言葉が思い浮かばず、咄嗟に出た言葉がそれだった。
だが、そんな夏真の言葉に目を輝かせて誠は立ち上がった。
「…俺の事、めちゃくちゃにしたいの?」
夏真は首まで真っ赤である自覚があり、真っ赤な顔を見られたくなくて俯いてそう告げた。
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