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何言ってんだ。
「はぁ、楽しかったけど疲れたなぁ」
40分ぐらいバトミントンをしていた夏真は、授業を途中で抜け出して屋上に居た。
陰に座って空を眺めていると、錆びた扉の開く音が聞こえた。
「真面目くんがこんなとこ来ちゃだめじゃ、んっ!?ん、ふっ、なん…いきなり何すんだよっ」
扉の音1つと共に入ってきたのは誠で、学級委員がこんなところに来るという事実に驚きながらも笑うかのように言おうとした唇は、言葉を全て言い終える前に塞がれた。
夏真は咄嗟に方を押し返してしまい、キスは終わった。
「…夏真くんは、俺だけのものじゃないの?」
「え?」
誠に抱きしめられ、そんなことを告げられた夏真はその場で固まった。
「何、言ってんだ?お前だけのものに決まってるじゃん…」
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