痛い、苦しい、好き。

触らせて、花守くん！

唖然としている夏真をよそに、誠はうっとりとした表情を夏真に向けながらおしりの穴をフニフニと触る。
その手つきがいつ入ってきてもおかしくないもので、流石に本気で抵抗する。

「やめろっやめっ、ろってば！」

力を入れているはずなのに、全然微動だにしない誠の体。
指が軽く穴に入り、夏真は上擦った声を上げて体を硬直させた。
そんな夏真を気にせず誠は指を爪の付け根程度まで入れて指の腹で軽くなでる。

「ふにふにで本当に柔らかい。沢山触ってるんだね。かぁわいい…」

「ゃ、やだっ…やめ、やめろ…」

笑顔で告げられる言葉に、夏真はパニックになりながら嫌だと首を振った。

「やだ？でも花守くんのここ、もっと触ってほしそうにビクビクしてるよ？」

「っ！」

少ししか入ってなかった指を抜き、二本同時に入れられて夏真は目に涙を浮かべた。

「ちがう、ちがう！気持ちくないからやめて！」

夏真は力加減など忘れて誠の肩を何度も殴って嫌だと意思表示した。
本気で嫌がっているということが伝わったのか、誠は動きを止めた。