epilogue

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 宮凪(みやなぎ)(かい)くんへ  一年ぶりですね。  高校二年生になって、真木さん以外の友達ができました。  同じ学校では、初めての友達です。  読書が好きな子で、物語を書いているみたいです。  この前、少しだけ読ませてもらったら、とても素敵で引き込まれました。  私も、宮凪くんに自慢できるような、なにか没頭できるものを見つけたいな。  それから、今年も蛍がきれいです。  また一緒に見ようね。               春原(すのはら)蛍より  毎年、八月。宮凪くんの命日に、思い出の河原を訪れる。  月明かりに照らされた川へ手紙を流すと、しばらくしてきらきらと水面が輝き始めた。  約束の蛍が、空へ舞い上がっていく。  私たちの想いを、光りに乗せて。                     fin.  
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