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「好きな色は?」
「僕?好きな色は白だよ。」
「なんで?青とかの方がかっこいいじゃん。」
「わかってないなぁ。白は1番強いんだよ。」
かっこいい青、熱い赤、綺麗な黄色、穏やかな緑。
色にはどうしてもイメージがつきもの。
「自分の色は何色?」
これは、才能の色。
「じゃあ、何色になりたい?」
これは、願望の色。
「好きな色は?」
これは、足りない色。
「僕の色は弱い白。」
「もっと綺麗で強い白になりたい。」
「それも白さ。だって1番強い色だから。」
「それどういう意味なのさ。」
「白は何にでもなれる色。最も弱い色。でも、全てに勝つ色。」
「わからない。」
「それはそうさ。世界と人は色鮮やかな方が美しく見えるからね。」
「それでも?」
「うん。僕は白になりたい。自分は無くとも、可能性に満ちた白になりたい。」
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