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ドスン、ドスン。
ガシャ、ガシャ。
闇の中からゴーレムとガイコツの騎士が現れた。また違う魔物の登場である。この城はオバケ屋敷か!
ゴーレムが重そうなパンチを繰り出す。
「私の体術を舐めるなよ」
私は紙一重でパンチを避ける。ドカーンっとパンチが当たった場所の床が砕け散る。一発でもパンチを受ければ、あの世行きは確実だ。
私はゴーレムの丸太のような太い腕を取り、体勢を入れ替えて背負い投げする。ドスン!
「な!」
なんと!ゴーレムは背中から落ちず、ブリッジのように背中を反りながら足で着地した。さらにそのまま起き上がる。
「この大きさにも関わらず、身軽さも備わっているのか!」
私はゴーレムと正面から向かい合う。
ゴーレムの攻撃を凌いでいると、その隙をつかれ、ガイコツの騎士に両腕を捕まれた。こうなったら、私の忍術を見せてやるわ。
「忍法、変わり身の術!」
私はスルッとガイコツの腕から逃げることができた。しかし、私の腕にはガイコツの手首が付いていた。
「何これ!?」
私の腕に付いているガイコツの手首に吸い寄せられ、他の骨が集まって来る。
カシャーン、カシャーン。
やがて骨は人型を形成し、ガイコツの騎士となった。再度、私はガイコツの騎士に捕らわれた。
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