憧れ

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ここはお城の休憩室。ゾンビとゴーストがお菓子を食べながら雑談している。 「ゾンちゃん、今夜はたくさん手裏剣を貰えて良かったね」 「うん、お墓に並べたら、きっとオシャレな感じになるよ」 「LEDでライトアップしても良いかも」 「ゴースちゃんは人間を2人も捕まえて凄かったね」 「ほら、私は気配を消すのが得意中の得意だからさ。そーっと近づいて簡単だったよ」 「そりゃ、そうだ。私は相手を傷付けないようにするのが大変だった。大魔王さまが人間と仲良くしてって言うからさ」 「私、あの忍者の人は、なかなか強いと思うなあ」 「確かにね」 「私たちが強すぎるから、あの人にはちょっと可哀想だったかも」 「そうだよ。例えばさあ、ドラ○エで大魔王の城に挑む場合、レベル40くらい必要だよ。旅立ちの城とは訳が違う!」 「私、あの忍者もそのくらいの実力はあると思うな」 「はあ~、忍者に憧れる~。私もササッて素早く動けるようになりたいなあ」 「私も忍者ってカッコいいと思う」 「ゴースちゃんは忍者にぴったりだよ」 「今度、忍術教えてもらおうか!」 「それ、良いね」 自己啓発に貪欲な魔物たち。ますます強くなっていくのであった。
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