5人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
憧れ
ここはお城の休憩室。ゾンビとゴーストがお菓子を食べながら雑談している。
「ゾンちゃん、今夜はたくさん手裏剣を貰えて良かったね」
「うん、お墓に並べたら、きっとオシャレな感じになるよ」
「LEDでライトアップしても良いかも」
「ゴースちゃんは人間を2人も捕まえて凄かったね」
「ほら、私は気配を消すのが得意中の得意だからさ。そーっと近づいて簡単だったよ」
「そりゃ、そうだ。私は相手を傷付けないようにするのが大変だった。大魔王さまが人間と仲良くしてって言うからさ」
「私、あの忍者の人は、なかなか強いと思うなあ」
「確かにね」
「私たちが強すぎるから、あの人にはちょっと可哀想だったかも」
「そうだよ。例えばさあ、ドラ○エで大魔王の城に挑む場合、レベル40くらい必要だよ。旅立ちの城とは訳が違う!」
「私、あの忍者もそのくらいの実力はあると思うな」
「はあ~、忍者に憧れる~。私もササッて素早く動けるようになりたいなあ」
「私も忍者ってカッコいいと思う」
「ゴースちゃんは忍者にぴったりだよ」
「今度、忍術教えてもらおうか!」
「それ、良いね」
自己啓発に貪欲な魔物たち。ますます強くなっていくのであった。
最初のコメントを投稿しよう!