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エピローグ
スライム女王とメイドが、今回の暗殺未遂事件について相談している。
「スラちゃん、今回の首謀者はどうしますか?」
「う~ん」
「何か罰を与えたほうが宜しいかと」
「私、残酷なことは嫌いだしー」
「それなら、何か困り事はありませんか?」
「私はないけど…。黒ちゃんがさあ、背中が痒いとき、かじる物がなくて困るって言ってた気がするなあ」
「人間に黒ちゃんの体を掻かせるのは無理じゃないですかね」
「そうかな?」
「呆気なく地獄に落ちる気がします」
「じゃあ、どうしよう?」
「そうだ。聖女メルルさまが大聖堂を修復したいと言ってました」
「大聖堂?」
「ほら、先日、魔物が出ると噂された島の大聖堂です。肉体労働すれば、あの男たちの腐った性根も少しはマシになるかもしれません」
「うん。人間同士のほうが仲良くやれるかもね」
「はい。あの男たちはメルルさまに預けましょう」
捕まった男たちには想像を絶する過酷な生活が待っていた。彼らはまさに生き地獄を味わうことになるのであった。
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