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リコを仰ぐ瞳は黄緑で、見つめていると橙や緑が混じる。宝石のようにきららかな瞳は本当にあるのだな、と見るたび思う。
そうして、今黄緑色の瞳は、あきらかに困っている。
「今日から恋人としてすごしてほしいの」
「いや、聞こえてはいる」
「じゃあお願いね。城内探検、早く早く」
リコがソファーから立ち上がると、青年、キトエはひざまずいたまま押しとどめるように手を前に出した。
「主にそんな態度をとることなんてできない」
「その主の命令なんだけど?」
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