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義母が健在の間は、洋介も美保と会うことはなかったという。
母を苦しめた女の娘。異母妹に対する感情とは無関係に、母に寄り添いたかったのだと。
幼少時から互いの存在は知っていたらしい。……美保の母親が娘を連れて洋介の家を訪ねて来ていたようだ。
結果として、洋介の両親は離婚し彼は母親に引き取られた。
しかしその後、美保の母と洋介の父は同居した時期もあったようだが何故か結婚はしていない。
洋介の父は亡くなり、美保の母は姿を消して生死さえ不明。これからも、少なくとも洋介の耳に真相が入ることはないだろう。
義母を亡くしてから、洋介は美保が若くして未婚のままシングルマザーになったことを知って会いに行ったそうだ。
沙織と同い年の洋介より五歳年下の美保は二十七、蒼良はやはり保育園児で五歳だとか。
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