心が躍るのは君に

2/15
前へ
/15ページ
次へ
 私はずっと走り続けていた。  幼い頃に近所の男の子とルールも曖昧なサッカーで遊んでからその魅力に取りつかれてしまった。 「将来はサッカー選手になる!」  子供のころからの夢だ。 「女のくせにそんなのはなれないよ」  男の子たちはもちろん、女の子たちにだってそんな事を言われた。けれど、諦めない。  スポ少ではずっとエースだった。中学も男子に混ざってレギュラーに居座った。 「文句が有るならあたしに勝ちなさい」  そんな風に男子をサッカーで叩きのめした事だってある。  高校でもサッカーの強いところを選んだ。女子部はなくてもまた男子に混ざって活躍するつもり。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加