心が躍るのは君に

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 関わりが出来た二人は段々とその距離を近付けました。とは言えそれはまだ部員同士でと言うくらい。友達とは違うので話すことは有っても業務連絡でした。 「あれー? ビブスってどこに有ったけ?」 「汚れてたんで選択してるよ。ホラ」  マネージャーの彼は良く気が利きます。困った時には彼に聞けと言われる様になります。彼女からも好印象な存在に有りました。 「こっちに回してくれたら、点を取るから」  段々と彼女の発言力も通るようになりました。一年の時からずっと真剣な彼女のサッカーへの打ち込みぶりは他の部員も認めています。  二年になった時に彼女は公式試合には出られないが、準レギュラーとして練習試合にはスタメンとなりました。喜びは彼女だけのものでは有りません。
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