心が躍るのは君に

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 私はどうにか部の中でも埋もれないくらいになれた。まだ楽しいサッカーを続けられる。でも、慢心をしていては上を目指せない。 「今日も練習するけど、付き合う人居ない?」  いつもの事だけど、段々と参加者は減っていた。最近このサッカー部は負けがこんでいる。それが選手のモチベーションにも作用しているみたいだ。  そしてテスト前になると居残り練習はとうとうゼロになった。 「どいつもこいつも」  文句を言いながら私はボールを蹴り続けた。これまでもボールと二人っきりな事は有った。 「別に構わないし」  グチと一緒に放ったシュートはポストにきらわれてしまった。
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