新しい箱が開く

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新しい箱が開く

ドタドタと走り家に着く、母親が驚きながらも出迎えてくれた。いつもはそんなに急いで帰宅することは無いしいつもと顔つきが違うことに気づいた母親が落ち着いてと私を宥める。いつもと違う様子の玄関に妹と弟が自室から出てくる。そして私は質問をする 「いつも朝電車に気おつけてっていう理由 何」 と聞く、いつもと違う様子の私に母親も妹も弟も黙り込む。 やっぱり何かあるそう思っていた時に父親が帰宅した、母親は軽く父親に耳打ちをすると「覚悟はあるか」と父親に聞かれた正直なんの覚悟も決まっていなかったが、大丈夫だと答えた。 いつも使っていない倉庫のような部屋に家族全員が集まった、私以外みんなは事情を知っているようだ。長机が置かれ私の向かいに両親、私の後ろに妹と弟が座っているがさすがに私と妹と弟の距離が近かったので指摘すると、問題ないだろうと言われそのまま話が始まる。 まず初めに出かける前に電車に気おつけてという理由について話はじめた。
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