フォト俳句：夏至 6/21-7/6

1.乃東枯 (ないとうかるる)

6/21
なぎさ：羽田空港第3ターミナル近くにソラムナードという小さな公園があります。ちょうど今、オレンジ色のスカシユリが咲いています。

滑走路の延長線上のようで降りて来る飛行機もよく見えます。

　滑走路オレンジの百合の黄昏ぬ

わたし：羽田空港からほど近くにある穴守稲荷神社です。

なぎさ：もう暗くなってたけど、オブジェのような祠が大通りから見えて。

わたし：この上社は山岳信仰なんでしょうね。お稲荷さん信仰って興味深いね。

　葛切を稲荷に供え家路へと

なぎさ：なぜ葛切り？　夏の季語だけど。
わたし：葛の葉という伝説上のきつねがいて、安倍晴明の母なんだ。

　恋しくば尋ね来て見よ和泉なる
　信太の森のうらみ葛の葉

恋仲になった晴明の父にきつねであることが知れて、去って行く時に残した歌です。

なぎさ：その話聞いたことある。切ないね。