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慶陽大学日吉台キャンパスサークル棟大火災の夢をまた見た。
杉山裕太、橋本梨沙子、中村真穂、柏原孝彦、戸山光、柵田英一郎ら6名が火に飲み込まれ、焼け焦げていく夢だった。
「助けてくれ。」
「助けて。」
「助けて。」
「怖いよ。」
「誰かぁ、誰かぁ。」
「助けて下さい。」
マス研ハイブリッドのメンバーたちが燃え盛る炎の中、叫んでいた。
安藤は汗びっしょりになりながら、目を覚ました。
自動販売機でビールを買って飲んだ。
そして、ほろ酔いで眠った。
安藤は夜中に再び目が覚めた。
天神の屋台でおでんをつついた。
大根、ちくわ、こんにゃく、たまご、
辛口の日本酒が染みた。
そして、明け方に簡易宿泊所に戻ってじっくり眠った。
テレビで朝のニュースが流れていた。「小倉信用金庫に経理として勤務していた山田正子容疑者36歳を一億円横領の容疑で小倉署が逮捕しました。
山田容疑者は休眠預金に手を付け、改ざんしたデータをパソコンで擬装し、合計一億円を不正に入手しました。
山田容疑者は横領した金でホストクラブ通いをして、金を散財していました。
尚、山田正子容疑者は狭山仁こと安藤勝広容疑者と一時、山田容疑者のアパートで同棲していました。
安藤勝広容疑者は慶陽大学日吉台キャンパスサークル棟大火災の放火魔です。
尚、安藤勝広容疑者は北新地のクラブ和恵のママである沼田和恵さんの腹部をメッタ刺しにし、殺害した容疑でも警察から追われています。」
小倉署の刑事課で常見と嵯峨がニュースを見ていた。
そこに末松と梨田がやって来た。
「はじめまして。
横浜署の末松です。
こっちの若いのが梨田。」
末松と梨田は常見たちに頭を下げた。
「次のターゲットは山田正子ですか。
あいつに関わった女は全員破滅してますからね。
ヤツは本物のバケモンです。」
末松と梨田は山田正子の調書を見た。
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