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イベントは各大学の監督やスタッフのトークと、ネタバレしない程度の寸劇が行われる決まりになっている。
東郷と早苗はいわゆる黒子となって、寸劇での変身シーンで煙を出したり黒幕を使う役割だ。
寸劇では舞台上に特殊メイクのゾンビが彷徨き、そこに主役が登場する。
「ゾンビども!覚悟しろ!
変身!埴輪マーン!!」
主役のセリフに合わせて東郷が煙を溜め込んだ袋を絞って煙を出す。
同時に早苗が主役に黒幕を被せ隠して、埴輪マンを登場させる。
映画ではCGを使い派手な変身シーンになるが、舞台上では無理矢理な変身シーンとなった 。
「過去も未来も現在も!悪が栄えた試しなし!
古代よりの使者!埴輪マン参上!!」
ヒーローの登場にはフラッシュを焚いた。
雑魚ゾンビを倒すと綾瀬演じるゾンビバニーが現れる。
「お~ほっほっほっ!
埴輪マンごとき、このゾンビバニー様が叩き壊して差し上げますわ!!」
ゾンビメイクとは言え、バニーガール姿の綾瀬が登場するとみんなの目が釘付けになる。
「おぉ~」
会場がどよめいた。
『埴輪マンはゾンビ軍団の大幹部ゾンビバニーとどう戦うのか!?
本編をお楽しみにっ!!』
ナレーションが入って、寸劇は終了した。
「お疲れさまでした!」
楽屋に監督やスタッフ全員が集まった。
「上映と審査は明日、後は映研だけで大丈夫だ
オカルト研のみんなには本当に助かったよ
伊達も練習の合間にやってくれてありがとうな」
映研の監督と綾瀬と伊達は、端から見たらまるで違う三人なのだが同級生で仲が良いらしい。
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