夢の世界

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 皆んなに、ちょっと質問です。  毎日毎日、代わり映えのない日々で、時々どうしようもなく憂鬱な気持ちになったり、何かしなきゃって焦ったりしたことはない?  嫌なことがあった時、失敗して落ち込んだ時、逃げ出したいって思ったことは?  私はある。数え切れないほど恥ずかしい思いもしてきたし、理不尽な目にもあった。とてつもなく腹が立ったことや、悲しい思いをしたことだってある。けれど、現実で起こったことは無かったことにはできないし、どんなに変わりたい、変えたいって思っても、上手く事の方が少ないよね。  そんな時、自分を励ましたり宥めたり、リセットする方法は人それぞれだと思うんだけど、私にも皆んなみたいな自分なりの方法があるの。  それは、読書!  私は子供の頃から本が大好きだった。中でもファンタジーは、現実とは違う世界に連れて夢を見させてくれる最高のパートナー。物語の中で学べることもたくさんあるし、現実ではどうしたって体験できないことも、本の中、想像の中だったらなんだって自由。物語によっては辛い内容もあるけど、現実の自分よりはマシってものよ。だって、作り物だって分かってるんだから。  私は特に、長編ものが好きなの。そうね、三部作以上ならなお良いわ。  一冊読み終わっても、まだ続きがある喜び。続きはどんなものが待ち構えているのかと、想像が膨らむおもしろさ。現実世界みたいなリスクが無い分、純粋に楽しむことができるよね。  どんなに憂鬱でも本を開けば、瞬く間に別世界に行ける、それが読書の醍醐味なの。先を読み進める時のドキドキは、一度ハマるとどんどん好きになるわ。私は今まで、読書をすることで救われたことがたくさんあるし、人によって様々な解釈もできて、色んな視野を持ってじっくりと物事を考えることができるようにもなる。  たとえ現実で不幸が続いても、本を開けば楽しい世界が広がっている。つまらない毎日の中で、ドキドキ、ワクワクできる。嫌なことを一時でも忘れられて、勇気をもらえることもある。どんなに現実が理不尽でも、自分の中の世界に救いを見出せる。  それが本の、夢の世界なんだ。  皆んなも一緒に、夢を見ない?
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