兄妹なめんな

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互いの考えている事だってわかる。 そうさ大事なのは「血縁」なんかではない。 共にいて、互いに想いあった「時間」なのだとな。 確かに血が繋がっていれば顔が似ていたり、仕草が似ている事があるかもしれない。 だが本当に大事な時に頼れる存在かどうかはわからない。 これが悲しい世界のあり方だ。 そんな残酷で虚しい空虚なこの世界で俺は。 共に育った妹を信じたい。 俺と妹にはそれだけの時間があった。 苦楽を共にした。 馬鹿な兄で苦労ばかりかけている。 だからいつか。 俺がお前を助ける番が来る。 その時は任せろ。 たった1人の本当の妹だ。 他の誰よりも一緒にいた。
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