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体罰2
煙草で黄色くなった歯をニヤリとさせ、知念が微かに笑ったが、新妻を見た途端、顔が翳った。
「仕方がない。決まり事だからな。女子も容赦せんぞ!両手を後ろに持っていけ!太腿に何も置くな!」
彼は自分に言い聞かせるように呟いた。
知念が鉄棒を振った。『ガッ!』と2人の腿に激痛が走った。
彼は一瞬、生徒達の表情を伺ったが、彼らが痛みに耐えてる事を確認すると、満足そうにその場を去って教室に入って行った。
「次も頑張ろう!一緒だよ?」
と、心華は小声で言い、身体の背後にあった慈恩の両手を力強く握った。
彼女は最期に小悪魔的だが菩薩のように嗤い、廊下を後にした。
慈恩の『ドキドキ』が止まらない。
ーーーーー了ーーーーーーーーーーーーーー
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