どうせおいらは猫だよ!

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どうせおいらは猫だよ!

 再び日曜日が訪れた。・・ 「あれ、桃栗君、今日もお散歩なんだ、花子ちゃんお元気してますか?」 「チビこそ、一週間ぶりだよね⁉」 (そうなんだ、まだママさんの気分が優れなくてさ、俺はさ、またお庭で一匹散歩なんだ) (チビちゃん・・あのレンタル・パパのお話ね・・) 「あのさ、僕から言い出して置きながらこんなこと言うのって可笑しいんだけどさ、あのレンタル・パパのお話、パパあまり乗り気じゃないみたい。」 (花子さん、皆まで言わなくてもいい、徹君の口ぶりでよく分かったよ。) 「そりゃそうよね、犬や猫じゃあるまいし、男女の縁なんてそんなもんじゃないわよね。分かった、桃栗君、心配してくれてありがとう。」 (犬や猫で悪かったよね、どうせおいらは、猫だよ!) (チビちゃん、私たちは猫じゃなくって犬でしょ!) (ゴメン、つい興奮しちゃってさ。俺の悪い癖だよ。) 「それで、井原さんのママさん、その後どうなの?」 「そうね、家事は私が手伝ってるけど、人と会うのが煩わしいみたいで、食材なんかは殆ど通販よ・・でも料理はママがやってくれてるわ。もともと料理が好きだったから。」 (あのね・・チビちゃん、私いいこと思いついたの。) (花子さんのいいことって、ママさんのこと?) (うん、そうなの。)
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