01

5/13
前へ
/13ページ
次へ
 そんな世界で育った私が、まわりの人間と同じように育つのはある意味必然だったのだろう。  そのまま、同じように生きていけたら不幸などどこにもなかったはずだ。  志半ばで倒れたとしても、自分の国を信じ切っていたなら幸せだったはず。  けれど、そうはならなかった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加