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唐突な上に唐突な提案に、空いた口が塞がらない璃亜であったが、後々になって、「キスした後にそれ言う!??」とか「あたしの初キスがまさか姉に奪われるだなんて·····」と色んなことが頭の中で巡りに巡っていたが、言わずとも分かっているでしょと、姉は思ったのだろう。
だが、その時はすぐには分からなかった。
その後、一応姉と同じ人を好きになった人と璃亜は付き合っていたが、姉が告った様子もなさそうで、そして、何よりも、口を重ねようとしてくる彼氏の姿が、急にそうしてきた璃奈の姿と重ねてしまったことがきっかけで、拒んでしまい、冷めた雰囲気のまま別れる羽目になってしまうのであった。
その間も、姉と好きな物が被った時は、どんなにこちらが拒んでも、半ば無理やりされてしまった。
自室であろうが、親が台所でご飯を作っている、目が届くリビングのソファの陰に隠れて、とか、学校の階段のちょっとした物置スペースなど、急に思いついては、重ねられる。
せめて、自室にしてくれと言ったものの、人当たりのよい笑みを浮かべて、
『だって、それの方が気分が昂るじゃない』
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