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小学校の低学年までは意識することなく男女に関係なく自然に話すことができた。それなのに小学校の高学年に上がったころ、いつもと同じ感覚で女子の背中をつついたとき、それを見た周りの女子から、「裕之、いまブラさわったやろ。変態。エッチ」などと突っ込まれ、それからだんだん女子のことが苦手になった。
中学生になってからは話しかけることすら億劫になってしまった。ところが最近になって、周りの目を意識して、いままで気にも留めなかった自分の身なりが無性に気になり出した。
いつも行く床屋では自分の理想とする髪型にはできない。それで勇気を振り絞り、美容室を訪れたというわけだ。それも頼みやすい男性の美容師がやっている店を探して。
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