7・わたしのブルーバード

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「へぇ、ちゃんと片付いてる」 「いや、さっきまで掃除してた。ほら」 と、裕生は玄関の横に並んでいる3つのゴミ袋を指さした。  部屋の造りは典型的なワンルーム。  ドアを開けるとすぐ、小さなキッチンとバストイレがあり、奥の部屋は4畳ぐらいの広さで、ベッドと机と本棚と折り畳みの小さいテーブルでいっぱいといった感じだ。    裕生が何か言う前に、わたしは手に持っていたレジ袋を掲げて、早口で言った。 「食事、まだだよね?」  そして、デパ地下で買ってきた何種類かのデリとパンをその小さな折り畳みテーブルにのせた。 「5時すぎてたから、2割引きになってて。ラッキーだった」  と、つい、どうでもいいことを口にしてしまう。  一大決心して来たはずなのに。  あー。自分で自分がもどかしい。  食事とも言えない、簡単なディナーを食べながら、わたしはまだ本題に入れず、今日のスグ先輩と杏子さんの結婚式の話をした。   「杏子さん、綺麗だったなあ」
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