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朝ご飯を食べながら、裕生が言った。
「今日眼科に行こうかな。コンタクト作りに」
「なんで?」
わたしが訊くと、裕生は意味深に口角を上げた。
「昨日、気づいたんだよ。やっぱりコンタクトがいいなって」
「だから、なんで」
「いや、だってよく見えなかったから」
「何が?」
「沙希のすべてが」
もう、何を言い出すかと思ったら。
わたしは思いっきりバシっと、裕生の頭を叩いた。
「痛てぇ。もう、凶暴だな。相変わらず」
頭をさする彼を見ていたら、なんだか笑いがこみあげてきた。
そんなわたしを見て、裕生も笑い出した。
ひとしきり笑うと、気持ちもリラックスしてきた。
そうか。
別にふたりの関係が、180度変わったわけじゃないんだ。
そんなあたりまえのことにようやく気づいたわたしは、嬉しくなって、裕生に抱きついた。
「なんだよ、叩いたかと思ったら、今度は甘えてきて」
と言いつつも、嬉しそうな裕生。
うん。
幼なじみで親友で恋人なんて。
最強すぎる、わたしたち。
〈The Happy End♡♡♡〉
*お読みいただきましてありがとうございましたm(_ _"m)
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