4人で過ごす微妙な時間

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『祥子は、俺の言うこと聞けないの?』 ジーッと見つめる圭輔に、なぜだか少し恐怖心を覚えた。 『そ、そんなことないよ』 『だったら黙って抱かれろよ』 『で、でも…』 今夜は嫌…寛也さんがさっきまでいた部屋でしたくない。 それでも、圭輔は強引に私を押し倒し、荒々しく洋服を脱がせ、私の中にいきなり入ってきた。 『い、痛いよ。やめて』 『寛也も紗弓さんもお前のこと綺麗だって言ったけど、お前が綺麗でいられるのは誰のおかげ?』 圭輔らしくない言葉、私にはその真意がわからなかった。 何か試してる? 何も言わずにその行為はしばらく続き、私は全然気持ちよくないのに、圭輔は… 1人で果てた。 『もう寝る。今日は…祥子の誕生日、本当におめでとう。これからもよろしく…な』 そう言った圭輔の背中を見送りながら思った。 気づいてるはずはない、圭輔は自分が私を綺麗にしてるって、そう言いたかったんだよ。 きっとそう。 でもね、違うんだ… 私が女としてキラキラしていられるのは、寛也さんのおかげ。 あなたじゃ…ない。
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