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今日は日曜日。時刻はお昼の十二時ちょうど。
もうすぐ彼氏が私の自宅にやってくる……。
私が作った昼食を食べるために、彼がきてくれるのだ。
彼を自宅に呼ぶのは今回が初めて。
すごく緊張している私。
ずっと心臓がドキドキしている。昨夜もあまりよく眠れなかった。
彼と付き合い始めたのは、今から二月ほど前。
そのころ、私は元カレを失ったばかりだった。
元カレが去り、私はときどき強い孤独感を味わっていた。
そんなとき、職場の同僚だった現在の彼が見かねて、飲みに誘ってくれたのだ。
おしゃれなバーでお酒を飲みながら、優しく慰めてくれる彼……。
私はたった二時間ほど彼と飲んでいただけで、彼の優しさと紳士ぶりに惹かれてしまった。
そして、それから間もないある日、彼から愛の告白を受けたのだ。
もちろん、すぐにOKした。
もう元カレに未練はない。
元カレは少し感情的になりやすいところがある人だった。
ちょっとしたことで、はげしい口喧嘩になることもしばしば。
二月前のある晩、私たちの別れが決定的となる、大喧嘩をしてしまったのだ。
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