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俺たちの気持ち
振り解く事ができないほどに強く…優しく抱きしめられてる。
『マコトくん…君は俺に興味がないと思ってた。いつも俺の強すぎる一方的な想いを押し付けないよう冷静を装って君に接して来た。君に手出さなくて平気だったって?とんでもない、いつも君が欲しくて堪らなくて、でも嫌われたくなくて大事にしたくて…せっかく手に入れたこの距離でさえも手放せなくて…君を想って毎晩勃たせて、それを自分で慰めての繰り返し。君に会える週末はドキドキが治らなくて大変だったよ。間違っても襲いかからないようにって…君は何か勘違いしてるようだが、俺は君以外誰もいないし欲しくもない』
「……だって、昨日…誰かと一緒にいた…」
『あれは同じ職場の友人、部屋に女の子呼んでその子が部屋のシャワー使ってるって俺の部屋にシャワー浴びに来たんだよ』
「それだけ…ですか?」
『ああ…それだけだ』
「本当に…俺だけ?」
『ああ…本当に君だけだ』
「俺…ずっと勘違いしてて…お金貰って一緒にいるだけでなのに、いつからか愛されてるって…借金終わったら、この関係も終わりなのに、それまでの遊び相手なのに」
『勘違いじゃないし、誰が終わるって言った?』
「え…だって最初に借金が終わったら申告しろって…」
『はぁ…そんな風に思ってたなんて…あれは…借金終わったらこの契約は終了して改めて対等に俺と付き合って欲しいと思ったからだ。契約なしで君と抱き合いたかった』
「コージさん…」
『さぁ、あがろう。今気づいたが俺たちは今、裸で抱き合っている。このままじゃ君に逆上せそうだ』
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