日常探偵メリー

2ページ目【殺人鬼-X-】

「ふー、今日はいい天気だ…」
ザザー ゴロゴロ ドーンｯ
あ、雨…
「うわー、すっごい強い雨ですね。これはもっと強くなりますよ。」
妄想の天気に被せてきたのは冬神(ふゆがみ) らて。プログラマーだ。
パソコンをいじってれば天気予報もちゃちゃっと見れるのか。それにしても外を見てるのかパソコンいじってんのかわからないな。
「今日は何やってんのー♪」
「あー、ざっとセ〇キンのティックトックをハッキング。」
おいおい、完全犯罪じゃねーか。
「へっへー、物騒なことするね…」
変な名前に変なアイコン。その上動画まで消してしまうなんて。最低だな。
うーむ、やはり暇だ。
そんな退屈集団『アスファルト団』に訪問者がきた。
「あの、依頼の方をお願いします。」
ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!この訪問をキッカケに有名人なっちゃったりー?
「そのですね、前に付き合った彼ピが最近構ってくれなくてぇ。困ってるんですぅ✧̣̥̇」
はい来たリア充相談。じゃないや恋愛相談。構わないのはおめぇがブスに見え始めたか浮気か。はたまた、ただ忙しいだけか。ん〜知らんな。
「とりあえず、我々はそんなちっぽけ恋愛リア充チュッチュ相談には乗りませんよ。」
おい、カクムミ…
彼は木先(きさき) カクムミ。
とってもおふざけキャラのド変態マンだ。
「なっなんてこと言うんだ…ったく。恋心は分からないし、どうすれば助けられるか。」
頭を抱えることしかできない。
「無理な相談申し訳ございませんでした。先輩方に聞いてみます。」
なんだろう、そうだな…『名探偵』ってのはこんなこと聞いてあげるのか?僕はしないと思う。
例えば名探偵コ〇ンは恋愛系の漫画らしいけど恋の問題は解決しない、まっそんな感じ。
恋愛は名探偵じゃなくもっといい人にってな。
「また暇になったんですね、寂しい。」
助手のもふねこ。相変わらず冷たいよ。
「うぉーい!お手紙届いたよー!小鳥さんがくれたんだ。」
彼は鋼矢(はがねや)かなまめ。動物が好きで生き物と話せるとかなんとか。
「どれどれー」
【連続殺人事件の前夜のお知らせ
探偵所の皆さんこんにちは。殺人鬼Xです。明日の午後からこの学園で毎晩1人を拐い、殺します。なぜあなた方に手紙を渡したか。簡単なこと、楽しいからです。煽り放題、笑い放題、殺り放題にしたくなかったら私を見つけなさい。】
さっさささ殺人事件!?
「わぁ、大変、どうしましょう。」
「前夜で明日の午後…なんでわざわざ拐うんだ。」
早速始まる難解(?)の謎。深まるばかりの暗号や証言。一体犯人は!!