5ページ目【休日のアスファルト】

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5ページ目【休日のアスファルト】

「おーい」 今日は特に暑い。もう自分が溶けそうなくらいに蒸し蒸しするこの日。 「暑い中来たんだからさっさと入れろよ。」 メリーは何やってるんだか。 「ピンポーン」 ダダダダダダ… 「はあい!!」 … 「さようならr…」 メリーは気まずく思い、帰って欲しいと思った。 「暑いんだけど。」 こんな真夏でももふねこは冷たい。 「ごめん。」 「いいから駆け込めーーー!!!!」 カクムミの勢いに乗って家へ吸い込まれるように…え? 「みん…な?」 そう、メリーは見た。 確かに家へ駆け込んだはずなのに。 「入る…?」 うぅ… 「大丈夫?」 らては心配しているのか? 目を開けるとそこにはみんないた。 「ここはどこなんだ。」 森…にしても景色がおかしい。赤い、360°真っ赤。 「赤い木、赤い土、赤い空…まるで別世界だ。」 … 「うわっ下マグマじゃん!!」 マグマ?でも暑くない。 そういえばここに来てからだが軽くなった気がする。なんだろう飛べそうな…!? 「しっしししし死んでるぅー!?」 えー!気づいてないよなこいつら!このまま放置?! 「おい!僕死んでるぞ!!気づけよ!!」 … 「あっちになんかあるよ?行ってみようぜ!!」 カクムミを先頭にどんどん離れていく。 「なんで、気づかないの。」 はっ 「ゆっ夢?なの?」 ピンポーン 「はーい」 「遊びに来たよメリー!」 良かったみんな生きてる。私もいる! 「いらっしゃい!暑いから入って!」 やっぱりはしゃぐのはカクムミ。靴を並べているのはもふねこ。早速ゲームするのはらて。エアコンの前で涼しみ始めたのはかなまめ。みんな何かしらやってるのは見てて面白い。 「メリーも突っ立ってないでおいでよ!」 「っ!はーい」 なんだか不思議な夢を見たな。 そのとき気づいたポッケの中に、灰が入っていた。 「え?夢じゃ…ない???」 じゃあ今の僕は、誰?
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