一言の言葉で

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あの日の出来事があってからカウンターでの対応も少しづつ自信が出てきた。 人の自信を、社会人として初めての年の人の成長を作っていくのは自分自身だけでは無く、そこを利用したお客様と一緒に作っていくものなのだと改めて実感した。 クレームを言うのも、素直に感謝の気持ちを伝えるのもどれも私を強く育てるのに必要なもの。クレームを言う人よりも感謝の気持ちを伝えてくれる人が圧倒的に多い、けれどクレームなんて滅多に無いがそれで傷つくのも本当だから。 社会人になって初めて理不尽な出来事にあって、「向いてない」「辞めたい」「逃げたい」と強く思った。それでも辞めなかったのは、この仕事が好きで誇りに思っているから。凹むこともあるけれどそれでも私自身が司書として前に進みたいから。 「さて、今日も頑張るぞ〜!」 私は今日も司書として仕事をしていく。 (終)
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