整備のお仕事?

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「さーせんしたー」 と俺は教師に頭を下げる。如月センパイは隣で立ってる。 「根本からお前が悪いわけじゃない事は承知した。」 と頷く教師。 「もう戻っていいぞ。遅くまでご苦労だー……、あと、整備委員の奴らには謝っておけ。有利に関しては泣き出したんだぞ。」 「へっ」 ユリ先輩そんなに俺を想って…! 「同室居なくなったら色々面倒じゃない!!って。」 …そーゆー感じかー… そうして俺と如月センパイは職員室を後にした。 「まあ、高木も迷惑かけるなって事」 いつの間にか高木くんではなくなってるではないか。 「いやぁ〜ホントさーせん」 「まあ、別に俺は気にせんけど、有利先輩と神山クンにはちゃんとお礼言いなよ」 と俺の頭をぐしゃぐしゃ撫でて笑い、おやすみ、と居なくなった。……モテる理由がわかった気がする。俺じゃなきゃあの笑顔に落ちてたね。 俺は小走りで整備室に行った。 「有利せんぱっぅ、おぉ」 急に抱きついて来た。 「ど、ど、どうしたんすか…」 「あんたなんかが私に心配させてんじゃないわよ…」 と肩に顔を埋めて、背中を丸める。 「ご、ごめんなさい。探してくれてあざす…」 こ、こんなに… 「神山も、ありがとう」 「……知り合いでも、いなくなったら後味が悪かっただけだ」 と顔を背ける。耳がちょっと赤い。 「……先輩?」 「うっさいわよ」 と鼻を啜る。 「……先輩顔あげてください。俺超嬉しかったんで。2人が探してくれたって、聞いて。」 「……嬉しくなかったら殺すに決まってるでしょ…」 と顔を上げた。目は腫れぼったくて、鼻の先もちょっと赤い。 「……ふはっ、先輩俺の事大好きじゃん」 と俺は笑った。
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