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「ちょっと待ってみこっちゃん。まだ食べ終わってないんで」
「りょー」
と笑う。委員長はみんなイケメンだなあ。
「それ美味い?」
「ん?うん。めっちゃ美味い」
「いいなぁ…」
「…あんたも食べる?」
とユリ先輩が言うとみこっちゃんは目を輝かせた。俺の隣に座ってカツを食ってる。
「んまい!」
「そりゃ良かったわ」
食べ終わり皿の片付けをして俺たちはゲームを始めた。
「やっぱ罰ゲーム欲しい!」
とみこっちゃん。
「罰げーむぅ?」
「そそ!俺そのためにこんなもん持ってきたんだよね」
とバックを漁って取り出したのは女装グッズ。
「……これ…」
「負けた方が着るって言うのでどう?」
「嫌なんだけど、みこっちゃん着てよ。似合うよ多分」
「俺は裕介くんの女装が見たいんですよぉ〜」
「いいじゃない、せいぜい見ててあげるわ」
「1番女装しそうな人が参加してない…」
「女装はお粗末にするもんじゃないのよ、なめないで頂戴」
ア、ハイ。俺はみこっちゃんと対戦した。
「負けるわけにはいかないし本気でやるよ」
みこっちゃんこのゲームめっちゃ上手い。
「俺だって負けないし…」
負けた。うん、負けた。無理に決まってるじゃん、もういやよ私。
「みこっちゃんずるした?チート?」
「してないですね〜まだまだだね裕介」
とにっと笑う。
「…女装しろってか?」
「して」
「うぇええ…めんどくせ…」
と立ち上がってその場で着替えようとするとみこっちゃんにバっと上げた服を下げられる。
「え、何」
「裕介は俺に襲ってほしいの?」
…え?ああ、理解。
「部屋で着替えまーす」
と部屋に入った。
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