整備のお仕事?

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整備のお仕事?

俺は1年A組の高木裕介。the平凡である。会長の神道さんみたいにカッコよくはないし、図書委員長の如月さんみたいに天然タラシじゃない。 友達も何人かいる。でも別に恋愛に発展するわけでもなく。 今日もつまらん授業を受けて昼休みは寝る。そんなもん。俺は整備委員で書記をしている。 「あんた今日も眠そうねえ、やる気出しなさいよ」 委員長のユリちゃんこと有利康太にそう言われる。康太って呼んだら殺される。 「やる気は出すもんじゃなくて溜めるもんですよ」 「溜めてどーすんのよ」 呆れた顔で俺の頭を雑に撫でるユリ先輩。 「どーも猫飼ってる気分になるわねえ」 「そりゃどーも…」 「褒めてないわよ。それより今日は外のゴミを拾いに行くわよ!!」 ほら立ちなさい、と俺は起こされる。 「ええ…整備委員緩すぎじゃないですか…俺らしか今いないですし」 「まあそうねえ…あんた一応ちゃんと来てて偉いわね」 わっしゃわっしゃと頭を撫でられてセットもしていないが髪型を崩されて悲しくなる。 「ですよね〜、俺チョーエライ」 「なんかムカつくわ。前言撤回よ。」 なんやかんや2人で外に出てゴミ拾いを始める。ユリ先輩の身長は179cm。俺は170cm。背高いの羨ましいよなぁ… 「あら、ゆーちゃん見てみなさい、あそこに綺麗な花が咲いてるわよ」 雑草を指さす先輩。 「なんか毒々し…」 「何か言ったかしら?」 「なんでもないっす」
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